更年期障害は、ストレスとの関係が深く、ストレスを解消させることが症状の回復に繋がります。

ストレスと更年期障害の関係

閉経と環境の変化

頭を押さえる女性

女性が閉経を迎える事は自然の摂理で、女性であれば誰もが避けては通れない道です。閉経を迎える前後10年間は更年期と位置づけられ、この期間に起こるさまざまな体や心の不調を更年期障害と呼びます。更年期障害エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの分泌量が減少する事が原因で起きると考えられています。

症状の中でも、体よりも精神的な症状が酷く現れるケースも多くあります。憂鬱や抗うつといったうつ病に似た症状が強く出る方は、ホルモンの分泌量の減少によるものよりも、心理的な要因が深く関わっている事が知られています。

この時期の女性は子育てが一段落し、子供が独立するなど家庭内の環境の変化やお仕事をされている方であれば責任が増えるなどの変化が生じやすく、今までとは生活スタイルが一変しているケースが多いのです。両親や親しい人が病気を患い看病や介護をしていたり、心労が絶えない事も少なくありません。またご自身の若さが失われていく事や女性としての存在価値を失うような気がして、過度な落ち込みや焦燥感を感じてしまう方も多いようです。

更年期障害のストレスと関わりのある物質  

更年期障害のストレスと関わりがある脳内物質が3つあり、「セロトニン」「ノルアドレナリン」「ドーパミン」といい脳内で働く「三大神経伝達物質」です。感情や精神の管理、記憶や運動や睡眠など、重要な機能に深く関わってきます。その中でも一番重要なのは「セロトニン」で、残りの2つの物質の暴走を抑え、感情などを管理しています。3つのバランスが良ければ良いほど、やる気に満ち溢れた状態となります。

怒りのホルモン(ノルアドレナリン)とは

ノルアドレナリンといい外部からストレスを受ける事で、脳内から分泌されます。刺激される事で反応し危機管理を行う脳内物質です。自律神経のうち交感神経を活発に動かす働きを持ち、やる気や意欲を出すときに必要とされます。過剰に分泌する事で精神面で不調が表れてしまいます。更年期の症状でイライラするのは、このノルアドレナリンも深く関係してます。怒りのホルモンが出た時は最初の6秒間を耐えぬく事が大切です。イラっとした時こそ怒りのホルモンが脳内で大量分泌されているのだなと思うようにし、乗り切ることが大事なのです。

快楽のホルモン(ドーパミン)

ドーパミンといい女性は恋をする度に綺麗になると昔からよく耳にしますよね。それはその恋によって女性ホルモンが活性的になり、体つきが女らしくなったり、綺麗な肌を作るのが理由なのです。恋をする事でドーパミンも分泌します。ドーパミンは快楽のホルモンと呼ばれているように心を幸せな気持ちで満たします。不足する事で、やる気や意欲が低下してしまいます。逆に増えると快楽を感じその上、脳の動きが向上し仕事の効率を上げてくれなどいい事が色々あります。

幸せホルモン(セロトニン)

セロトニンといい神経伝達物質の1つで、脳内で作られ、精神を安定させたり、安らぎを与えてくれたりするホルモンです。分泌すると、ほんの少しの事で幸せを感じられたり毎日の生活に張りが出てきて、落ち着きや心地よさや満足感を感じられます。逆にバランスが崩れる事で気分が落ちやすく鬱状態やパニックを起こしやすくなったり暴力的になる事があり、不眠、頭痛などといった様々な依存症におちいってしまう症状が出やすくなります。

実は鬱病もこの分泌ができなくなる事で機能不全になるので精神的な事だけが原因なのではないという事も分かりました。セロトニンは睡 眠の質を上げたり、感情の自己管理を向上し、自律神経などの調整を行ってくれます。不眠症の方や朝起きれない方、更年期障害でイライラしやすくなった方にはセロトニンはとても効果があるのです。

ストレスと更年期障害の関係

頭を抱える女性

それに加えご自身の考え方や長年培ってきた性格的な部分からストレスを受けやすい方ほど精神面での症状が強く出ると言われています。ストレスは交感神経を優位にしてしまい、副交感神経がうまく働かないと自律神経に乱れを起こします。その結果、更年期障害の症状を発症してしまうのです。 ストレスと更年期障害は密接に関係していると言えます。ご自身でストレスの解消法をお持ちの方は上手に切り替えができますが、ストレスの解消法がわからない、今まではそれで解消出来ていたのに、何故か上手くいかなくなる場合もあります。 日々の生活の中では、なんでも自分が望んだとおりに進むわけではありません。時には嫌な事や億劫な事もしなければならないし、人間関係の摩擦はどこへ行っても多かれ少なかれ起きます。しかし同じ出来事が起こっても受け止め方は、人それぞれ違います。非常に重く負担に受け止める方もいれば、全く動じない方もいます。それは個々の性格によって違ってきます。 周囲の方に話を聞いてもらい、心のうちを吐き出す事で気分がスッキリする事もあります。しかしなかなか解消できない時もあると思います。周囲に話しづらいと感じる場合などは、専門家やカウンセラーにアドバイスを求める事も効果的です。 とにかくストレスを溜め込まずに発散方法をご自身でいくつか見つけておきましょう。こんな時はこんな風に考えて、落ち込んでしまう事が多いなどといったご自身の考え方の傾向や癖も見直してみましょう。ストレスと上手に付き合うコツが見つかれば、自然と症状が回復に向かうかもしれません。